大みそかの夜空に、”あしたの東京への願い”を打ち上げる
HAPPY NEW YEAR TOKYO 開催レポート

2023年12月、「あしたの東京プロジェクト」のフィナーレを飾る、大みそかカウントダウンイベント「HAPPY NEW YEAR TOKYO」が開催されました。
東京の多彩な魅力や2024年への期待感を、プロジェクションマッピングおよび650人の参加者が作成したランタンの打ち上げによって共有する本イベントは、特別ゲストにシンガーソングライターのピコ太郎さんとサンリオのキャラクターを迎え、都庁前の都民広場で実施されました。本記事では、たくさんの来場者でにぎわった当日の様子をレポートします。

ランタンに込める、参加者一人一人の“あしたの東京への願い”

2023年12月31日、子どもから大人、外国人旅行者にいたる、事前応募によって集まった多くの人が都庁前の都民広場を訪れました。来場者は受付にてランタンを受け取った後、メッセージ記入エリアへと移動します。

使用するのは、和紙を素材にした紙ランタン。中にはヘリウムガスが充填された風船が入っており、宙に浮かぶ仕組みです。このランタンへ、「あしたの東京への願い」をテーマに、参加者は自由にメッセージや願いを書き込んでいきます。そして本イベントのフィナーレにて、一斉に空へと打ち上げます。

ランタンには、「みんな笑顔で安心して暮らせる東京に」「高齢者も住みやすい街でありますように」「子育てしやすい街TOKYO」「自然ゆたかで平和な東京になってほしい」など、多彩なメッセージが記載されていました。なかには「ずっと友だちと仲良くできますように」「こうえんがふえますように」といった子どもたちによるメッセージも。新しい世代が描く東京には、希望や優しさに満ちた未来が感じられます。

また会場内には、ペットボトルで作成された数多くのランタンが展示されていました。
これらは「あしたの東京プロジェクト」の一環として、2023年10月7日に多摩市、10月14日に立川市、12月16日に神津島村で開催された「ペットボトルランタンワークショップ」および「多摩グリーンツーリズム」「東京島ネイチャーツーリズム」の参加者によって作成されたもの。廃棄予定のペットボトルと和紙が用いられたランタンには、底にLEDライトがつけられ、記載したメッセージやイラストが浮き上がる仕組みになっています。これらが随所に並べられることで、夕暮れ時の会場が、ほんのりと暖かい色で照らされます。

プロジェクションマッピングで彩られる都民広場

18時を過ぎると、ステージを囲う観覧エリアは、多くの来場者とランタンで埋め尽くされました。イベント開始時間の18時20分を迎えた瞬間、オープニングBGMとともに、この日のために特別に用意されたプロジェクションマッピングが東京都議会議事堂の壁面に映し出されました。
ピアノの鍵盤をモチーフにした色鮮やかな映像の後、「CULTURE」「NATURE」「HISTORY」「FOOD」「NIGHT」といったテーマに沿って、東京の観光名所、食文化、自然、夜景など、美しい写真が投影。さらにこれまで実施してきた「あしたの東京プロジェクト」の取組みの様子も、映像内で紹介されました。マッピングの最後には「GOOD BYE 2023」というフレーズが浮かび上がるなど、1年を締めくくるにふさわしい演出が、来場者の心を高揚させます。

ピコ太郎さんが熱演、この日限りの特別な「PPAP」

司会の開会挨拶の後、参加者からの大きな拍手とともにステージにはシンガーソングライターのピコ太郎さんが登場。ピコ太郎さんといえば、「ペンパイナッポーアッポーペン」のフレーズで有名な『PPAP』ですが、この日は本イベントのために用意した特別バージョンを観客の前でお披露目。「Y」と「O」、「T」と「OK」をお馴染みの振り付けで組み合わせ、「TOKYO」の文字を作り出していきます。最後は「TOKYO最高、HAPPY NEW YEAR!」の言葉で締めくくりました。

司会から歌詞に込められた想いを尋ねられたピコ太郎さんは、掛け声を表す「YO」とあなたを表す「YOU」をかけ、時計の針が進む「TOK」と組み合わせることで、「TOKYO」の文字になると説明。「時間は前にしか進まない。みんなで東京と、前に進んでいこう」というメッセージを込めたのが、今回の特別バージョンだったのです。世界中に知れ渡ったパフォーマンスを間近で見られたことで、外国人旅行者の方々も大喜びのようでした。

夢にあふれたサンリオの世界が、都民広場に出現

つづいてステージ上には、サンリオのキャラクターたちが登場。ハローキティ、マイメロディ、クロミ、シナモロール、ポムポムプリン、サンリオピューロランドのお姉さんが駆けつけてくれました。2024年は「ハローキティ50周年アニバーサリーイヤー」でもあり、ハローキティはアニバーサリーを祝う特別なコスチュームに身を包んでパフォーマンスを披露しました。

お姉さんから参加者に簡単な振り付けが共有されると、キャラクターたちが『Lucky Happy Everyday』『KAWAII FESTIVAL』の2曲に合わせ、かわいらしいダンスを披露。子どもも大人も振り付けに合わせて楽しく踊り、会場が賑やかなムードになっていきます。パフォーマンスの最後には「今日、楽しかった気持ちを、いつまでも忘れずにいてください。年が明けた明日からも、一日一日を大切に過ごし、楽しい気持ちを世界中に広げていきましょう」とメッセージが述べられ、世界に誇る東京カルチャーの魅力を、幅広い世代で体感するひとときとなりました。

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小池都知事が語る、東京の魅力

2組のゲストパフォーマンスの後、ステージには小池都知事が登場。参加者に向け挨拶を述べます。

「『HAPPY NEW YEAR TOKYO』には、約1万2,000人もの方々に応募いただき、抽選で選ばれた650人の方々に参加いただきました。このイベントは、新年が素晴らしい一年になるように、大晦日にみんなで素敵な思い出をつくっていきたいと企画しました。都庁の議会棟をキャンバスにして、プロジェクションマッピングで夜を彩り、東京の魅力を共有していきます。そして、未来の東京が素晴らしい街であるように、一人一人が思いを込めたランタンを夜空に飛ばしましょう」

その後、ピコ太郎さんは小池都知事に対し、「都知事が考える東京の魅力とは?」と質問。小池都知事は、「『伝統』と『革新』が、「PPAP」の曲のように融合されていることでしょうか」と、ユーモアを交えながら答えます。つづけて小池都知事は、「東京は、世界中の美味しい料理が集まった豊かな食文化、サンリオに代表されるポップカルチャー、最先端のテクノロジー、新たな観光スポットなど、多くの人を惹きつける魅力に溢れています。都会の中にも公園があり、多摩や島しょ地域にも自然が満ちています。そうした世界に誇るべき魅力を、多くの人々にアピールしていきたいです」と語り、自身のランタンには「みんな輝く あしたの東京」と記載したと、参加者に思いを伝えました。

カウントダウンとともに、ランタンを空へ打ち上げ

セレモニーが大きく盛り上がる中、いよいよカウントダウンの時間です。今回のカウントダウンは、19時を目指して実施。この時間は、世界で最も早く日付が変わるキリバス共和国の年明けに合わせていることに加え、大人から子どもまで幅広い層がいち早く2024年の到来を楽しめるというイベントのコンセプトに則って設定されました。

カウントダウンのためのプロジェクションマッピングに映されたのは、東京の四季。移ろう豊かな季節感をダイナミックに感じながら、カウントダウンが始まります。ピコ太郎さん、サンリオのキャラクターたち、小池都知事、そして参加者が声をそろえながら、「3、2、1……」とカウント。そして0のタイミングで、皆がランタンを空に打ち上げました。

オレンジ色に灯された無数のランタンが、夜空に浮かぶ光景は、息を呑むほどの美しさ。さらにプロジェクションマッピングでもランタンが投影され、都民広場は幻想的な一体感に包まれます。写真を撮影する人、声をあげる人、ゆったりと空を見上げる人……。壮麗な空間に皆が引き込まれそうになりました。

一つ一つのランタンには、2024年、そして未来に込めた東京への願いが刻まれている。それを多くの人々で共有することに、「HAPPY NEW YEAR TOKYO」の意義があったのでしょう。

皆の力で、笑顔で暮らせる東京にしたい

当日会場にお越しいただいた参加者の皆さんに、今回のイベントの感想を聞きました。

「都民広場の徒歩圏内に住んでいるのですが、ここで都民が参加できる夜のイベントが行われることに、新鮮さを感じました。昨年の「あしたの東京プロジェクト」で開催されたランタンイベントにも参加しており、今年は家族3世代で来ました。前回よりも綺麗だったと感動しています」(渋谷区在住)

「今年は帰省する予定がなかったので、家族で何かしたいと参加しました。プロジェクションマッピングにランタンが組み合わさる様子は圧巻でした。コロナ禍などを乗り越え、皆で思いや願いを共有することで、新しい社会をつくれるといいなと思います」(中野区在住)

「コソボ共和国の出身で、現在東京に住んでいます。このように皆で盛り上げるようなイベントに参加するのは初めてで、楽しませていただきました」(足立区在住)

「SNSでイベントを発見して参加しました。つらいことも多い一年でしたが、皆で思いを込めたランタンを空に飛ばすことで、嫌なことを忘れ、新しい一年を迎えられそうです」(杉並区在住)

「インターネットでランタンのイベントを調べていて、大晦日に行われるということで参加しました。大晦日に家族で出かけるのも初めてで、憧れていたランタンが見られてよかったです。メッセージには『子どもたちが笑顔で、自由に暮らせるように』と記入し、子どもは『えがおあふれる とうきょうのまちに』と書いてくれました。そんな未来が訪れるといいなと感じます」(世田谷区在住)

一人一人の思いが、未来につながる。そんな東京を目指したい。

こうして「HAPPY NEW YEAR TOKYO」は無事に終了。運営に携わった東京都産業労働局観光部シティセールス担当課長の山口繁樹さんは、
「今回のイベントはたくさんの方にご来場いただきました。プロジェクションマッピングなどを通して東京の多彩な魅力を参加者みんなで共有し、それぞれのメッセージをのせたランタンを全員で打ち上げられたことは、きっと東京の未来につながるはずです。記載された願いは一人一人で異なるものですが、“あしたの東京を良くしていきたい”という想いは一つであることを、本イベントを通して実感することができました。」とイベントを振り返りました。

今年度の「あしたの東京プロジェクト」では、都民の皆様が東京の魅力を再発見し、東京や地域への理解・愛着を深めていただくことを目的に、多摩・島しょ・区部3つのエリアで、各地域の社会課題の解決等に寄与するテーマに基づいた参加型イベントを実施してきました。
本プロジェクトにより、多くの都民の皆様が知らなかった東京の魅力を自ら体感し、それらを通して都民同士のつながりが生まれたことは、東京の未来をより良いものにするための第一歩となったことでしょう。今後も都民の皆様に東京のことを「もっと好きになってもらう」ための取組みを継続していきたいと考えています。これからもぜひTokyo Tokyo公式サイトやSNSで最新情報をチェックしてください。